1.5的な謎 - полтора関係

外国語を学ぶ時に大変な思いをする事は、全ての語学に共通ですが。
数字には何時も多めに苦悩している。

毎日では無いのだけど、「耳が喜ぶロシア語」と言う教本を持っていて。
時々聞くようにしている。

#この本です。

この本の中に次の一節があった。
「Средняя зарплата москвичей – 1500 долларов.」
- モスクワに住む人たちの平均賃金は1,500ドルです。

テキストだけを見ていると、1000の次には500が来るので。
ты́сяча пятьсо́т 的な単語が発音されると思いきや。
полтораが使われている。

以前のレッスンで1.5を表すполтораを習った事がありましたが、音声で急に出てくると理解できない。
懐かしのQBKを思い出したw
#qbkについては、http://dic.nicovideo.jp/a/qbkをご覧ください。

なお、полтораについては。
下記のサイトさんに詳細が説明されていました。
http://rossia.web.fc2.com/pc/yazyk/vvedenie/kolichestvennoe_ch.html
#ロシア語概説:個数詞さんより

1.5 を表す полтора は、два と共通する部分が多い。すなわち、

男性・中性名詞と結合する場合は полтора́、女性名詞と結合する場合には полторы́。
полтора と結合する形容詞は複数生格。他方、полторы と結合する形容詞は、複数生格・複数主格の双方があり得る。
полтора/полторы と結合する名詞は単数生格。
полтора/полторы の斜格と結合する形容詞・名詞は複数の同じ格。
ただし два と異なり、対格は(結合する形容詞・名詞も)常に主格(の場合)に等しい。すなわち、有生性による区別はない。
他方、150 を表す полтораста は、двести、триста、четыреста 等々と同じであり、結合する形容詞・名詞は常に複数となる。

主格の場合は、結合する形容詞・名詞は生格。
斜格の場合は、結合する形容詞・名詞も同じ格。
対格は常に主格に等しい。

#斜格 … 文法用語で主格と呼格以外の総称です。

他、1個半的なполтораについては、下記のblogにも詳細が記載されています。

http://hanaasobirideon.blog.fc2.com/blog-entry-72.html
#ロシアの言葉が聞こえる… 1500ポンドです ~ドラマ~さんより

―Если не секрет, сколько у вас требует Питер Керри?
―Полторы тысячи фунтов.

―お尋ねしますが 要求金額は?《字幕より》
―1500ポンドです《字幕より》

うーん、知らない事が多すぎる。